マルニの木工家具、特に無垢材使用の学習デスクのフレンディシリーズは、10年間品質保証で、家具職人のこだわりが感じられます。
マルニは、広島県に本社のある家庭向け家具の製造・販売メーカーで、曲木家具では有名です。
曲木家具とは、1830年にドイツで発明された水蒸気などを利用して木を曲げる技術を用いて作られる家具のことです。
マルニの創立は、1928年に昭和曲木工場として誕生し、曲木椅子第一号を完成しました。1933年にマルニ木工鰍ノ改名し、曲木製品を主力とした近代的な家具製作に注力していきました。戦争中は家具の生産が中止され、戦闘機の木製フレームなど、軍需品の生産に追われました。
マルニは、戦後早くから量産体制の確立と、生産合理化の推進に着手していきました。
木材の人工乾燥などの研究も行なっている際に、南洋材のソロモンマホガニー材と出会い、このソロモンマホガニー材を使った二段ベッドが大ヒットとなりました。日本の高度成長期には技術開発にも力を入れ、より高度な木工加工表現が可能なカービングマシン、コッピングマシンの開発がなされ、現在の工業製家具の製作方法を確立していきました。
カービングマシンやコッピングマシンによって、従来の工業製家具では難しいと考えられていた、複雑な木材加工も可能になり、エジンバラ、ベルサイユ、ショパンなどの高級な家具が実現しました。
現在マルニの主力商品は、1970年代後半から家具デザインの新潮流となっている、インテリア全体の統一感のある美しさを考えた商品になっています。
従来の単品・セットではなく、統一的なトータルインテリアコーディネイトを提案する、トータルコーディネイト商品(レッドキャビン)やモダンシリーズ(ニューヨーカー)、トラディショナル家具(地中海ロイヤルシリーズ)、トラディショナルのプレステージ商品(ケントンコートシリーズ)、マンションライフ(アビーズ)、エレガントトラディショナル(グレース)、トラディショナル新シリーズ(マナスクエア)など、多様なスタイルを提案しています。
最近では、新素材のセラムなどを使った家具も販売しています。
最新のフレンディシリーズでは、無垢材にこだわった子供向けの学習机が話題を集めており、素材だけでなく、塗装も100%天然原料にこだわっています。
最近のスチール製や合板の学習机へのアンチテーゼからか、マルニブランド全商品に対して最長10年間の品質保証を付けて、信頼と安心を謳っています。特に素材管理には力を入れており、海外から厳選された原木を風雨にさらしてから自然乾燥させ、一つ一つ職人の手作りによる高品質な家具を製作しています。
従来の工業製家具の大量生産から、徐々に手作りによる生産にシフトしていったのは、社会的な少子化傾向に見られる、子供向けの家計負担額が大きくなっていることと無縁ではありません。
また、エコロジー運動の盛り上がりから、地球資源を大切に扱う観点に基づき、使い捨てするのではなく、良質な製品を長く使用することが求められる時代になったことも背景にあります。
マルニにおいては、今後他の製品にもフレンディシリーズと同様の手法を取り入れることを期待したいと思います。