スツールの上手な活用術

スツールは背もたれの無い椅子ですが、大きく分けてインテリア性を重視したものと、実用性を重視したものに区別されます。柳宗理がデザインしたバタフライスツールなどは、そのデザインと曲線の美しさは椅子というより、ひとつの造形物と呼べるほどアーティスティックな要素が強いスツールです。さすがにバタフライスツールをキッチンや作業場の踏み台や腰掛として使用している人は少ないはずです。
日常の生活のなかでスツールをどのように生かすかは、個々の生活スタイルによるところが大きいと思います。アンティークなスツールを1脚おいておくだけでも、部屋のイメージがガラリと変わると思いますし、テーブルランプや花瓶の台としてスツールを利用すれば、素敵なインテリアになります。また、ミルクスツールにように作業場での使用を前提に生まれた椅子もあります。低い姿勢での作業や、日常の踏み台としての役割をもつスツールが1脚あれば本当に便利な椅子になることでしょう。自分のライフスタイルに合ったスツールを見つけて上手に活用しましょう。

スツールの芸術品

スツールのなかには芸術品と呼べるものがあります。まずは、日本を代表するデザイナーである柳宗理が手がけた「バタフライスツール」です。2枚の成形合板を対に組み合わせたシンプルな構造ですが、バタフライという名が示すとおり、スツールがまるで蝶が舞っている姿を連想させるデザインになっている木製のスツール。国内だけでなく海外でも高く評価されている芸術性の高いスツールで、パリのルーブル美術館、ニューヨークの近代美術館など著名な美術館にも収集されています。
そして、日本を代表する、もうひとりのデザイナー剣持勇が手がけたスツールが「スタッキング・スツール」。1958年に発表された積み重ね可能なスタッキング・スツールは今でもベストセラーの地位を維持しています。スタッキング・スツールの特徴は、なんと言っても省スペース性を考慮したデザイン。スツールを複数所有していても、何段にも重ねることが出来るため場所をとることがありません。さらに、積み重ねたあとも左右にぴったり付けられるデザインは、日本の住宅環境にぴったりなのです。

アンティークなレトロスツール

スツールをレトロ感のあるアンティークなインテリアとして使用するならミルクスツールがおすすめです。ミルクスツールとは脚が3本の小さな丸椅子で、昔ヨーロッパの牧場で牛の乳搾りの時に使われていた腰掛。これ以上シンプルなデザインは無いというスツールですが、脚が3本なのはデコボコした所でも腰かけるのには安定するからです。また、小さなスツールなので持ち運びがし易いように「取っ手」が付いていたり、ヒモを付け壁に掛けることができるのもミルクスツールの特徴です。
一般的なスツールは座る高さが40cm程度ですが、ミルクスツールの高さは25cm程度と低く、ちょうど大人が腰をかけて低い作業をするのに適している高さになっています。踏み台や庭作業などに利用できるほか、小さいお子さんが座っても安定感があるので座りやすいスツールです。ミルクスツールには木の風合いを生かしたアンティークなものから、カントリー調のペイントが施されたものまで様々です。デザイナーの手によるにレトロ調のミルクスツールも人気があります。こんなアンティークなスツールなら、お部屋のインテリアになりますし、テーブルランプや鉢植えなどを飾っても素敵ですね。

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